コートジボワールは「西アフリカ統一通貨」を予定より早く導入するよう「ECOWAS」を要求
DailyEconomic – 西アフリカ単一通貨 (Eco) の推進は、西アフリカ諸国経済共同体 (ECOWAS) が 20 年以上にわたって追求してきたプロジェクトです。同グループは2021年にロードマップを改定し、2027年までに通貨を発行するという目標を設定した。
コートジボワールのアラサン・ワタラ大統領は、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)に対し、単一地域通貨の発足時期を前倒しするよう呼び掛け、加盟国に対し、以前設定されていた2027年ではなく2026年に通貨を発足させるよう求めた。
ワタラ氏は、コートジボワールの商業首都アビジャンでガーナのナナ・アクフォ=アド大統領と会談した後、「コートジボワールは多大な努力をしており、来年からは必要な統合基準を満たす準備が整うだろう」と述べたという。
ナイジェリアのアナリスト、モーゼス・アデオルボドゥン氏によると、ワタラ氏のビジョンは賞賛に値するが、この地域の準備状況には依然として疑問が残るという。 「西アフリカの経済情勢は非常に多様です」とアデオルボダン氏はフォーブス・アフリカに説明し、インフレ率、財政政策、工業化のレベルに関して加盟国間に大きな違いがあると指摘した。
ナイジェリアは地域最大の経済国だが、ガンビアやシエラレオネなどの経済規模の小さい国とは異なる石油依存、不安定なインフレ、財政課題に直面している。
ベナンのアナリスト、エブラルド・オジュラド氏は、単一通貨計画の成功には政治的安定と地域への関与が極めて重要であると付け加えた。西アフリカでは近年、マリやニジェールなどの国々が政情不安に見舞われており、政治的混乱が続いている。オジュラド氏は「この不安定性は共通通貨の信頼性に真の脅威をもたらしている」と警告した。