IMFはギリシャのGDP成長率を2025年に2.1%と予測を維持
デイリーエコノミック – 国際通貨基金(IMF)は月曜日に発表した報告書で、投資の増加と民間消費の好調を理由に、ギリシャの今年の経済成長率の予想を2.1%に据え置いた。
IMFは、ギリシャの短期的な経済見通しは引き続き良好で、EUの資金援助、良好な雇用と所得の伸びに支えられ、実質国内総生産(GDP)の伸びは引き続き力強いと述べた。
報告書は、ドナルド・トランプ米大統領が課した新たな関税については言及していない。ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は月曜日、ギリシャ経済は米国の関税がもたらす新たな課題に耐えられると述べた。ギリシャの輸出総額のうち米国への輸出は約4%を占める。
IMFは4条協議終了後、「投資はEUの資金による次世代プログラムの支援を受け、引き続き重要な原動力となる。民間消費の伸びは堅調に推移するだろう」と述べた。
過去10年間で破産寸前だったギリシャは、2009~2018年の債務危機から脱し、今年はユーロ圏の平均を上回る2.3%の成長が見込まれている。
IMFは「中期的にGDPの2%を超える基礎的財政収支黒字を維持すれば、債務の持続可能性がさらに高まり、将来のショックに対するバッファーが構築される」と述べた。
IMFはギリシャの公的債務対GDP比の着実な低下を歓迎し、ギリシャの銀行の収益性と資産の質の改善、不良債権比率が3%程度に低下したことを称賛した。